品川で子育てしているSEのゆるゆる芋づる式日記

5歳3歳ボーイズを育てながら、中古マンションを新築そっくりさんでリノベーションしました!一応東大卒なフルタイムワーキングマザーの日常ブログです。

【ドラマ】「真田丸」についていつの間にか熱くつぶやいてしまっている

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真田丸になんであんなに惹きつけられたのかなぁ・・・と、考えると色々思いつき、ダンプしたくなりました。

書いているうちにこれってドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」ともほぼ共通してるんじゃ、と感じました。

感想

・「これが描きたい」とか「この人を描きたい」というものがあった。
「描きたいんだー!」っていう熱が感じられるものに触れられると、好き嫌いはあるとしても感動がある。
逆に、「作らないといけないから」みたいな惰性や雇用の為?みたいなのはやめちゃえ、と思う。 こういうのいいんでしょ、みたいなのもいらっとする。
微妙なドラマや曲について「世界観」ってワードが用いられるとちょっと笑ってしまうな。。

「どうしたら最高のものにできる?」という作り手の思い
これはほんとに「逃げ恥」もそうで、ギリギリまで「もっとよく」という「ものづくり地獄」でできている気がした。
オープニングも、音楽も、ナレーションも、これ以上ない。かっこいい。
サントラ聴きましたが、特に「ふたりでひとつ」という信繁が過去に思いを巡らせ九度山を出ようと決意するシーン等で流れていた曲が気に入っております。

次回予告にまで神経が行き届いている(梅ちゃんコテコテの死亡フラグ? → と見せかけてひっかけだったかー →と見せかけて、結局死んじゃうんだ・・・とか)。

一人一人の「死に方」も素晴らかった。矢沢頼綱の死に顔には笑ってしまった。ナレ死も一人一人効果的だった。過去のナレ死の歴史を踏まえているんだろうなぁ。昌幸が「死んだ」ナレーションは泣けつつしびれた。

オープニングの中でその回のハイライトを流すのも、一見奇をてらっているようで視聴者を楽しませようとした結果なんだろう、と感じられる。
独眼竜政宗」でも、オープニングが(おそらく当時から見ると)斬新だったり本能寺の編の場面が「歴代の大河ドラマのシーンで紹介します」というかなり画期的な演出だったけど、それも「それが一番面白いから」という事なんだと思う。

44話のエンディング(「真田丸よ!」からの・・・)は感動で絶句してしまいました。

・登場人物がみんな生きている。勝手に動いてる?
私は昌幸の「軍勢を一つの塊と思うな。一人一人が生きておる。一人一人が思いを持っておる。」というセリフが一番好きです。
ここのところずっと、会社や社会の中でそうなんだよな、思うところあって身に沁みました(例えば待機児童ってどうしても数字の問題みたいだけどどれだけの人生かかっている事か、と)。「坂の上の雲」で司馬遼太郎にコテンパンに書かれていたリーダー達はその事を分かっていたのだろうか。。

まさに一人一人思いがあって、誰一人都合よく生きてない。
そういえばいい作品では登場人物が途中から勝手に動き出すという話をよく聞くなぁ。(漫画の「逃げ恥」で平匡さんが電車の中でみくりにキスしたとき作者は「ええっ何やってんの?!」って思ったとか。)

なお、私が一番好きな登場人物は本田正信と徳川家康かなぁ・・・絞れてない。

・戦略で勝ってる
戦の準備から本番までとにかく戦略。人心掌握の大切さ。調略かけてハイ終わり、とかしびれます。一人の勇猛果敢なつわもののおかげで勝つ話より、優れた組織が優れた戦略で勝つ、ダンドリ9割みたいな話に胸が躍ってしまいます。

・どんな時でも笑いがある。
いよいよ主人公の最期って時に佐助55歳で体中が痛いとか。

・女性や恋愛の描き方。
なんか、いい意味でたくましいというか弱弱しい人いない・・・。ガラシャですらたくましい。恋愛の扱いが適当wどのカップルも恋愛というより戦友って感じだった気がする。

・違和感が無い。
戦国時代、人の命に対する感覚が今とは全然違う。男女の意識も違う。結婚に本人の意思なんて関係ない。
ちゃんとその前提の上で今の人が共感できるように作られている。

・過去作品に対するリスペクト
過去作品へのリスペクトを感じます。伊達政宗直江兼続、江・・・とこれまでの主人公たちが良い感じに脇役だった。。(江なんて、出る必要ない位なのに存在感あったなー。私が知らないだけでもっと昔の大河も存分に意識しているはず。)呂宋 助左衛門を松本幸四郎が演じるとかにくい。
あと、過去の三谷作品の要素をなんとなく感じさせたり(それはまた先の話、とか。。)。

三谷幸喜のドラマや映画は時々「なんか人多くて収集つかない・・・」とか「詰め込み過ぎて長い」と思う事もあったのですが(ごく一部しか見てないけど)、これくらいの長さがちょうどいいのかなぁ。。あ、逆に「笑いの大学」のような削ぎ落した作品もすごくよかった。

最後に余談ですが、とある住宅街で偶然三谷幸喜を見かけた事があります。テレビで見たままでした。