おはようございます。
都知事選、ってもう結果出て1週間経ってるのですが、私は自分の中でもまとめないと落ち着かない性分なもので書かせていただきます。
我が家のメンバー紹介
・長男たろう 4歳、保育園児。
・次男じろう 2歳、保育園児。
・三太(夫) アラフォー会社員。
・とろろ(私) アラフォー会社員。
結果について感想
www.asahi.com
いやぁ・・・8時に当確とは。。。
後から知ったのですが、都知事選では今まで現職が出て負けた事が無いんだそうです(今回で12回目)。
たぶん分かる人から見たら当然の結果なのかも知れませんが、私はど素人なのでほんとにワンチャンあるかなと思ってました。
小池さん圧勝ではありましたが、3週間前は最初は全くの無名だった小野さんが、あれだけTV報道も無い中、全国的有名人の山本太郎657,277票に迫る612,530票を得て4位なのは凄い事だと思います。
出口調査結果(性別・年齢別の投票結果)を見ると、総じて1位は小池さんですが、30-40代男性については割といい線行ってたり、港区・中央区・千代田区では宇都宮さんを押さえて2位だったり、興味深い結果だなと思いました(この手のデータを見るのは単純に好きです)。
正直小池さんの得票数を見て自分の感覚は相当世間からずれているんだろうかとも思いましたが、もし小野さんがもっと前から選挙準備してて知名度がもっと高くて自民党の推薦取れてたらだいぶ違ったのではないかと思いました(その前提を達成するのが大変だという話)。
メディアには出てこない話
ここからは、選挙関連でメディアには出てこなかったけど、私的にじんわりしたり面白かったお話を色々挙げてみたいと思います。
ホリエモンの投票先
都知事選史上初?「候補者3人+ホリエモンでオンライン飲み会」という企画がありまして。
www.youtube.com
この動画の中での発言ですが、ホリエモンさんは小野さんに入れたそうです。ホリエモン新党ちゃうんか!と。
N国の立花さんが意外にまともに見えました。
永寿総合病院の廣橋先生との対談
あの、永寿総合病院の廣橋猛先生(@hirohashi_med)との対談
(先生のプロフィール)https://twitter.com/hirohashi_med?s=20
(著書)

素敵なご臨終 後悔しない、大切な人の送りかた (PHP新書)
- 作者:廣橋 猛
- 発売日: 2018/09/14
- メディア: 新書
こちらの動画の開始1時間22分位のところで始まります。(投票日前日の動画で、複数の企画が盛り込まれているのでかなり長い)
youtu.be
この対談は、Twitter上で #こたえて小野たいすけ というハッシュタグをつけた質問に答えます!という企画に対し、廣橋先生が質問されたのがきっかけで実現したもので、ファン(と言うしかないですね。もう)的には非常にエモい企画でした。
(一部抜粋)
・小野さん自身が41歳で副知事在任中に肺がんを経験されたがんサバイバー。
・がんについては割と淡々と受け入れたが、辛かったのはあちこちから意見をもらった事。「今までの人生が間違っていたからだ」と言われたり。
・コロナにかかった患者さんとの家族との面会をどうするか。
等等。
選挙スタッフさんの演説
こちら、最終日最後の演説の模様。
www.youtube.com
選挙の「応援演説」は、有名な(既に当選している)政治家や有名人が出てきてしゃべる事が多いと思います。
最後の応援演説は特別に選挙スタッフからという事で、事務局長さんが演説されていました。こちらが候補者?という位迫力ある方でした。
・事務局長(橋田さん)は小野さんの15年来の親友
・小野さんは都知事選の直前、FacebookのMessengerでいきなり「都知事選出るからよろしく!6/2に熊本キャッスルホテルで記者会見するからよろしく!」と送って来た。橋田さんは「はい!」と答えた。
・YouTube配信の為Googleのアカウントを取る所から始まった。
・大阪に2人で維新の会の偉い方々に挨拶に行った時、小野さんは橋田さんの事を「こいつは勝手についてきたんです」と言っていた。「こいつ最高だ、こんな男は政治家になるべきだ」と思った。
・「次の為に売名行為で出てるとさんざん言われた。そんなはずが無い!こいつは本当にバカ!何にも考えてない!一石を投じる事しかない!」
・ボランティアチームは6/9の時点では3人しかいなかった。そこから熊本の震災ボランティアチームのメンバーが声かけあってくれて、どんどんボランティアの輪が広がって行った。
・ポスターは5000枚をボランティアが3日で貼った。
・30万枚の証紙のうち、15万枚は熊本でやってくれた。35箱段ボールを送って、2日で返って来た。
次にボランティアリーダーの池田ちかおさん。この人もすごい迫力がある人でした。
・小野さんを応援するために熊本から来た。
・小野さんには県知事になって欲しかった!
・3.11の時、池田さんはすぐに東北のボランティアに向かった。その時親御さんたちが一番心配していたのは子ども達の健康だった。国も自治体もルールの無い状態だった。小野さんは、自腹はたいて、東北の子どもを何十人、何百人と熊本の保養キャンプに呼んで自分のお金で守った。
「副知事の立場でそんな事やっていいのか?」と色んな人に言われたが「リスクをとらないと守れないものがある。こだわっていない。ルールは大事だが人を守る為のルール」と小野さんは言っていた。
実は私「せっかくなので最後の演説は聞きに行こう」目黒駅まで聞きに行ったんですが(※目黒駅=品川区。うちから近かった)、このちかおさんの演説は涙出ました。
メディアの皆さん、こういう話をもう少し報道してくれてもよかったんじゃないですかーーー。。。
開票速報を受けての「敗者の弁」
投票日当日、開票速報が出てからの「敗者の弁」
youtu.be
こちらも色んな人の挨拶があって長いのですが、31:00からの質疑応答が、メディアでは殆ど報道されていないけど私的に非常に興味深かったので、半ば書き起こししてしまいました。よかったら太字だけ拾い読みしていただけると幸いです・・・。
・危機対応をしている時の現職が圧倒的に強いというのは想定していた。そのため主要政党が候補も出せていなかった。そこについては私も冷静に受け止めている
・最初は本当に無名だった。ボランティアの皆さんに感謝している。
・今回はネットを使っての選挙という事で、朝8時から20時までは街頭に出てその後はネット、で体力的には辛かったが(笑)有権者の皆さんとコミュニケーションができたので自分的には充実していた。
・足りなかったのは期間。だが「たられば」を言うつもりはない。もっと前だったら熊本でコロナ対応を一生懸命やっている時だったので出馬はしなかっただろう。
・最も無名で最も短い期間で戦って最も成果を出した候補者ではないか。
・今後の都政・国政への挑戦は?→今後の事は色々な方と相談する。自分が何になりたいというのはない。世の中から何を求められているか。とにかく世の中の為になりたい。
・直近の事でいえば、すぐに熊本に入る。災害ボランティアをする。感染拡大防止の為に対応をする必要はあるが、すぐにでも入りたい。一人の人間として、単純にボランティアとしてしばらくは頑張りたい。
・小池さんに望む事は?→今回多くの不満の声を聴いた。その声を受け止め、真摯に対応していただきたい。コロナ対策でこれだけ感染者が増えているのは対応の仕方が適切ではないと考えている。しっかりと対策していただきたい。東京一極集中や都心一極集中を見直す事に力を入れていただきたい。
各候補の施策はパクッてもらってよい。選挙勝った人はいいものはどんどん取り入れて東京をよくするように頑張ってもらえたらよい。
・選挙戦最終日に熊本の水害のニュースを聞いて、本当に辛かった。気合を入れて演説しないといけない最中にも色々な映像がよぎってしまった。でも東京をよくする為に立ち上がったからやめる訳にいかない。
・議論の仕方のフォーマットが大事。ある討論会で〇×で回答したら叩かれた。だが丁寧に説明したら納得してもらえた。もっと丁寧に皆が議論し、皆で話し合えば社会はもっとよくなる。日本の民主主義をもっと成熟したものにする、というところに関わって行きたい。明確に自分が何かの議員になりたいというのはない。
・Twitterで質問を受け付けてそれにこたえていく、という企画をした。全部自分でこたえた。空き時間にファミレスとかで(笑)
・様々なインフルエンサーの方との対談もとても面白かった。ネットを使い、従来とは違う選挙ができたと思う。これからの選挙がより有権者と近くなっていくのが良かったと思う。
・これは都民の方に伝わらなかったと思う事は?→知名度ですね。知っていただくと、いいね、と言ってくださる事が多かった。だが仕方ない。時間に比例する。メディアに露出する時間頻度による。たらればを言うつもりはない。
・公開討論会がこれまでの都知事選に比べて少なかったと思うが→小池さんは籠城作戦だった。それはある程度想定はしていた。たぶん論戦になると私の方が強いと思う(笑) それは明らか。コロナを盾に閉じこもったのはしょうがない。
・3回位討論会があったがフォーマットが不十分で質問して投げてが1回で終わった。皆さんもお感じになったと思うが小池さんがまともに答えていない。民主主義はまだこんなものかなと。もっと深く突っ込んで議論していくと。テレビ局もそこまでやっていただく必要がある。 Statesmanですから、政治家は。ちゃんと議論ができないと話にならない。そういう環境をメディアも作って行く責任がある。それを応じない事に対し、なんでなの?とみんなが思わないといけない。
今回はコロナという事で仕方ない面もある。私はもともとそこは無理だろうな、小池さんは出てこないだろうなと思っていた。自分自身はSNSを通じてこういう風にあるべきという政策は伝えて来た。自分自身としては出し尽くした。
・議論をするときのプラットフォームをいかに、言論をしっかり導いていくというか、言論のインフラであるメディアの皆さんがもっと真剣に考えて欲しい。この辺はぜひメディアの皆さんもぜひ、深く考えていただきたい。
・行政のプロである都庁の支持率とメディアを通じた都民の支持率にはギャップがある。そこの差はメディアが真剣に受け止めていただく必要がある。
理想的なリーダーを選ぶための議論のフォーマットは何なのか。評価のフォーマットは何なのか。それを考えるはメディアさんの仕事。それができなければこの国は滅びる
・ボランティアは自分自身で泥かきをする。だが自分も東京にいたので迷惑をかけてはいけないのでそこはきちんと対応する。必要であればPCR検査も受ける。
・・・以上です。
特に最後のくだりは全然ネットニュースにもなってませんが、ほんとそれだよと思うばかりです。
と同時に、全体的にこのやりとりだけでも小野さんの知性と見識をしみじみと感じてしまいました。
長くなりましたが、そういう訳で、これからも小野さんを応援したいと思います。おわり。応援したくなった方はぜひ、こっそり、小野さんのTwitterをフォローしてください。
選挙後、後片付けとお世話になった方々への挨拶回りをして、本日夜に熊本に戻りました。今夜も強い雨が降っており、被災地の皆様のご不安はいかばかりかとお察しします。不眠不休で救命や復旧、支援に当たられている皆様にも、心から感謝申し上げます。私も明日PCR検査をし、できることから始めます。
— 小野泰輔 (@taisukeono) July 11, 2020
(この後、謎の国会議員からの絡みなど興味深い?展開になっております)
私は相変わらず何ももらってませんので!