前回の続きです。
緊急入院
前置胎盤と診断されたといっても、当初は「お腹に力を入れない」「運動は控える」を気を付けるよう言われたくらいで、普通に働いていました。
ところが産休まであと一か月以上残っていたある日、ふとした瞬間に出血してしまいました。
急いでタクシーでそれまで通っていた大阪の産婦人科に行き、そのまま生まれて初めての入院となりました。入院の間ずっとウテメリン(お腹の貼り止め) の点滴がつながっていて、基本安静。
先生に「悪い事いわんから仕事はよ休み」と言われ、結局そのまま復活する事なく産休を1ヶ月以上前倒して休む事になりました(正確には有給を全部そこにつぎ込んだ)。
一緒のプロジェクトメンバーに対してほんと申し訳なくて辛かった。。でも、プロジェクトの皆さんはとても優しく送り出してくれました。
いただいた色紙に「我々の老後の為に立派な子を産んでください」と書いてあったのはさすが大阪?だったかも。
ちょっとしたミラクル
そんなわけでバタバタ東京に移動する事になり、夫&義母(わざわざ来てくれた)に荷物まとめを全部やってもらいました。
ひとまず必要なものだけ東京の私の送って、後は別日にまとめることにして大阪の部屋をあとにしました。
が、新大阪の駅ついてから「せめて1枚、せんなりびょうたんの前で記念写真を・・・」と思ってスマホを取り出そうとして、部屋に忘れていた事に気づきました。。。
夫が急いで新幹線の時間変更して、地下鉄に乗って、取りに行ってくれました・・・。
「このばかちんがぁッ!」と言われてしかるべきところですが、義母も「ドンマイ」と笑ってくれました・・・。
そしてその取り直した新幹線の中で、徹子さんと遭遇するという個人的ミラクルがあったのでした。状況が状況だったので3人ともグリーンにしてたのですが、そうでなかったらまず気づかなかっただろうな・・・。
tonarinotororodesu.hatenablog.com
そうしていったん1ヶ月ほど実家で自宅安静し、出産1ヶ月前位から愛育病院で管理入院になりました。
出歩けないので転出転入の手続きやらなんやら面倒な手続きは全部夫にやってもらいました。うーん、なんか普段ぶーぶー言って悪い事してるな、という気分に。
昨日も、「こないだあんなにぶーぶー言ったけど、お皿洗ってくれたんだね」と言ったら「こないだぶーぶー言われたからね・・・」というやり取りをしたばかり。。
入院生活
さておき、「自宅安静」「管理入院」と言っても寝たきりでもなく点滴もなく。お腹は重かったし毎日飲んでたウテメリンの副作用はあったけど、今思えば割とのんびり過ごしてた気がします。
この時とばかり本読みまくりで、2015年はトータル50冊ほど読了という結果に。
こんな感じ:
・「憲法」(長谷部恭男) 大学の時の教科書。なぜもう一回読もうと思ったものか・・・マタニティハイか。残念ながらよく分からなかった。
・「火花」 同じ病室の人が3人中2人も読んでいた(読んでないもう1人の方は外国の方)。
・「きみは赤ちゃん」(川上未映子) 作者自身の妊娠~出産のエッセイ。泣いたな・・・。
・「世界の歴史21巻」フランス革命やアメリカ独立など。
・「坂の上の雲 全8巻」(司馬遼太郎) 看護師さんに「入院中に司馬遼読んでる人初めてみました」と言われました。
・「日本の歴史 19巻」幕末面白い!
・「コウノドリ」電子書籍で。毎話号泣。
ここぞとばかり普段なかなか読まない重めの本や気になった本を読んでました。
入院中の発見としては、人間何もスケジュールが無いとそれはそれで落ち着かないという事、で自然と自分で「時間割」を作ってました。
ペン字・読書・日記・裁縫(短肌着縫った)・疲れたらDSの脳トレの「細菌撲滅」・「独眼竜政宗」「Gossip girl」のDVD…等等。
先生に「出産したら本一生読めないかもね・・・」と言われたけど、ちょっと前星野源のエッセイ3冊読み終わっちゃいましたー。