こんにちは。
昨日の大阪を中心とした地震で被害に遭われた方々に心からお見舞いを申し上げます。
以前大阪に勤務していた時の同僚の安否が気になったり、つながりのあるブロガーさんの様子が気になったり、と落ち着かない1日でした(住んでいる方は落ち着かないどころではないですよね・・・)。
私は就職以来長らく首都圏に住んでいたので、やっぱり思い出すのは2011年3月11日の東日本大震災の時の事です。
既に、有用で質の良い情報が沢山ある中ですが、私自身が自分の経験の中で得た教訓を整理して記録したいと思います。
(当時の日記をリバイバルした記事です。ちょっと長いのですが・・・見返すと当時の緊張が思い返されました。)
教訓
・結婚式場を契約する際に、災害時の対応について確認しておく
いきなり何を?と思われるかと思いますが。
実は、震災の翌日は私の非常に近い人の結婚式が行われる予定でした。その為震災当日はなんとしてでも家に帰ろうとしていました。
結局、あまりの非常事態の為その日の夜のうちに延期決定となりました。
その人によると、当時はこのような状態までは想定されていなかった為、費用をどうするか決まっていなかったとの事。
通常であれば前日のキャンセルは100%キャンセル料支払いになってしまいますが、交渉の末延期の為キャンセル料は不要、ただし生花の費用はどうしようもなく払う事になったとの事でした。
おそらく今では災害時関連条項は契約に含まれている事が多いと思いますが、何が起こるか分からないので予め確認は必要だなと思いました。
また、その夜のうちに出席者全員に連絡する必要がありました。予め出席者の緊急連絡先は分かるようにしておく必要もありますね。
・データはクラウドに
震災後震災ボランティアに参加し、被災地を訪れた事があります(言葉が出ない光景でした)。
ある団体では、データを事務所のNAS(ネットワーク経由の補助記憶装置)にのみ保存していた為震災で流れて見つけられなくなってしまっていました。
今は様々なクラウドサービスがリーズナブルな価格で提供されています。個人レベルでも、無くしたら本当に困るデータはクラウド上に置いておくのが備えになると思います。
(漏洩しないように対策を取る必要もありつつ。)
・一時避難で外に出る時はそのまま帰れるようにしておく
震災の時、私は勤務中で揺れがおさまってから指示に従い外に避難していました。
避難時間は1時間(寒かった)、そのまま帰宅OKの人もいました。私はその時点では電車がそのうち復旧するだろうと思って戻ったのですが、今だったらそのまま保育園に向かう為帰ると思います。
程度によると思いますが、必ずしも戻れるか分からないですし、避難の際余裕があれば帰る為の必要最低限の荷物はまとめた方が安心かと思いました。
・異常事態での発言にも配慮する
なかなか難しいと思いますが。
震災の際、避難している中で「早く帰りたい」とずっとブーブー言っている人がいました。
気持ちは分かるけど責任者に言うならともかく周りに不平を言っても仕方がないし、そういう発言は周りの記憶に残ってしまいます。
自分や周りを守る為のSOSを発するのは当然で必要な事だし、長期避難の中ではストレスの発散も必要だと思いますがそういう様子ではなかったと思います。
「教訓」とはちょっと違うかも知れませんが他山の石として心にとどめておきたいと思います。
(どっちかというと必要以上にガマンしてしまう人の方が世の中多い気もしますね。。)
現在の備え
よく言われる事ばかりですが、今既に対策している事を挙げてみます。
・高いところに重い物を置かない
・割れそうなものや重い物はできるだけ引き出しの中など外に落下しない場所にしまう
・倒れそうな家具には滑り止めをつける、ストッパーになるものを置く
・倒れにくい家具を選択
・食器棚の上の段は観音開きではなく引き戸に
・(備えというつもりではなかったけど)TwitterやFacebookなど、いざという時自分の無事を広範囲に伝える手段を複数確保。
助けが必要な時だけでなく、無事を伝える手段も持っておきたいなと。
今回も何人かFacebookのセーフティーチェック機能を使って無事を伝えてくれた友人がいてほっとしました。
一部の大阪の友達にはタイミング見つつLINEで連絡してしまったのですが、さらなる非常事態だと手段として使えないかも知れないし、個別に応答できるかも分からないな・・・と思いました。
課題
様々な災害があった中であまりできていない事が多くてお恥ずかしいですが。
・備蓄が不十分、防災カバンをかなり前に用意したけどその後棚卸していなかった
・いざという時のシミュレーションや訓練が不十分でパッと動けないのでは。我が家は小さい子どもが2人、いざという時にどう動くのか。
・「東京防災」をちゃんと読んでいなかった・・・。配布された1冊だけ持っているが、いざという時用に防災カバンに入れるのと普段さっと読む為本棚に置く用と2冊持っていた方がいい。

- 作者: 東京都総務局総合防災部防災管理課,東京都,かわぐちかいじ
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たいへん痛ましい事故があった。自衛は難しい。ちょうど「品川区のママと区長さんの集い」的なイベントに参加する予定なので、お話してみようと思う。
東日本大震災以来、多数の企業さんが災害対策に真剣に取り組まれるようになりました。
ITシステムの場合は災害時用に別のデータセンターを用意しておく、等の対応が取られていますが重要なのは毎年「訓練」を行う事(実際に災害が起こった時を想定し、データセンター切り替えなどを行います)。
頭で考えているだけだといざという時動けないので、家庭内訓練も必要ではないかと思います。
つい後回しにしてしまいがちですが、こうしてブログに書く事で「やらないと」という気分を継続したいと思います。
(妊娠中の方にはこちらのマンガ21-22巻の「「災害医療」編も参考になるかもです。)