特別お題「わたしの推し」
おはようございます。
少し前に、鬼滅にハマっています!という記事を書いていてたのですが、最後実は「つづく」で終わっておりまして。
続きを書きかけていたのですが、そのままになっていました。。
はてなさんのお題に乗っかって、続きたいと思います!
※ご注意:「鬼滅の刃」及び「鬼滅の刃 公式ファンブック」「吾峠呼世晴短編集」「『鬼滅の刃』吾峠呼世晴画集―幾星霜―」からのネタバレを含みますので、ネタバレNGの方は閉じてください!
我が家のメンバー紹介
・長男たろう 6歳、保育園年長組。
・次男じろう 3歳、保育園年少組。
・三太(夫) アラフォー会社員。
・とろろ(私) ミドフォー会社員。
鬼滅を読んで感動した事
前回の「驚きまとめ編」も半分は感動した事なのですが、、さておき感動した事編です。
①終わり方
あんなに人気があって、引き伸ばせる余地がいくらでもあった物語を、長引かせる事なくしっかりきっちり23巻で終わらせたこと。
「ファンブック」の記述によると1巻が出る前から大筋は決まっていたとの事で(それもすごい)、最初から構成がしっかりしていたから終わるべきところで終わったんだなぁと、平凡な言い方ですが作家としての凄さをひしひしと感じました(編集の方の力も凄い)。
12人も強い鬼いたらそこそこ伸ばせそうな気もしますが、パワハラ会議であっさり人?員削減。
余韻を存分に残しながら、余分なものの無さに感嘆しました。スラムダンクもかくや(←90年代漫画育ち)。
と言いつつ、できればもっとここのところ、あんなところ、もっと見たいという思いもだいぶあり、欲張りですねぇ。。
(作者公認スピンオフマンガもあるよ!)
②最後は本当に全員で無惨を倒した事
「モブ」的登場人物含め、本当に全員で力を合わせて、誰一人欠けても無惨を倒す事はできなかった、と言える形で全員で倒した事にはやはり感動しました・・・。
2人(+兄貴分)で始まった物語が仲間との物語、仲間たちとの物語となっていく様が本当に感動的でした。
あと、それまでは「鬼」の強さで共に立ち向かった禰豆子が、最後は人間に戻ったが故に勝てたのも胸にグワーっと迫るものがありました。
ところで、無惨を倒して物語は終わった訳ですが、不思議と無惨に対して読んでいて憎しみは強くなくて(しつこいのはオマエの方だ!とは思ったけど)。
煉獄さんが斃れたのは悲しいけど猗窩座に対しても何故か怒りは湧かなくて。この感じはなんなんだろうと思います。
③丁寧な人物造形
たまにドラマを観ていて、ストーリーやキャラを際立たせるために人の描き方が雑になっていると「なんでこの人がこんな事言うの?そういう人じゃなかったじゃん」とすごくイライラしてネチネチ言いたくなります。
鬼滅の登場人物は、それぞれ個性豊かですが、きちんと1人1人こういう生い立ちでこういう事があったからこういう人になった、という事が丁寧に考え描かれていて、故にその行動や言動に奥行が感じられるのだと思います。
(だいたい初出の時は軽く異常者ぽいですが。)
例えば煉獄さんの真っすぐさは最初は「キャラ」っぽいのですが、最終的には育ってきた過去・母の言葉があったから・・・と思うと、読み返してまた感動してしまったり。
余談ですが、私は義勇さんはある意味「もう1人の主人公」ではないかと思うところがあって、義勇さんの「喪失と再生」の物語にも涙が止まりませんでした。
④大正設定
炭治郎の真っすぐさや優しさ、人々の「絆」「想い」は令和が舞台だとなかなかこのままでは描けない気もします(と感じるのもちょっと悲しいけど)。
「男なら」も「長男」も鬼も、大正だからこそ読み手がすんなりと受け取れるのかな、と。
「昔」でも大正初期よりもう少し後の時代だと暗い影が見えてしまうし、遡り過ぎて江戸だと価値観含め遠くなってしまいそう(列車も走らんし)。
大正という、やや遠い話だからこそ、残酷さも受け入れて読む事ができたんだろう、と設定の見事さに唸ってしまいました。
あと、そのおかげで登場人物の日本語が概ね綺麗なのもいいなぁと思いました。
⑤鬼の描き方
何度鬼の最期に泣いた事か・・・。
全員が全員切ないとそれはそれでついていけなさそうですが、下衆で同情の余地が無いやつと共感してしまう鬼とバランスよく出てくるので入り込めたと思います。
⑥柱の最期
伊黒さんと蜜璃ちゃんの最期というか、素直に伊黒さんがモノローグで思いを吐露したシーンは(あまり想像していなかったので)驚きつつストレートに胸が打たれました・・・。
(漫画全体にあまりラブラブしたところが無いので、油断してた。)
そして時透無一郎君が自分は幸せになるために生まれてきた、幸せだった、と言いながら死んでいったシーンも涙が止まりませんでした(その答えもちょっと予想外だった)。
煉獄さんも母の教えを守って生きていけた事に満足しながら逝ったように見えましたが、彼らにとって幸せというのは生きている事自体ではなく、自分の信念を貫いて生きる事や仲間との絆だったんだろうと思います。
煉獄さんに関しては、親目線だとかなり複雑ですが。
鬼滅の世界は死にゆく人より残された人の方がずっと苦しそうな事がありますが、思えば現実の世界もまたそうかもしれないです。
⑦セリフ・名称の数々
名セリフの妙は言わずもがなですが。
(百人一首が出るそうですよ!)
p-bandai.jp
技や人名もどこをどうひっくり返したら出てくるんだろうと驚きの連続でした。「科戸風」とか「斑毒痰」とか「伊黒小芭内」とか。
(「水の呼吸」は最初は「鱗滝式呼吸術」だったそうですが。)
「禍福は糾える縄の如し」とか、知っててもスッとは出ないし。ワニ先生は本当に何者なんだろう・・・。
あと1個1個のセリフもよいですが、その中にリンクが感じられるのもいいんですよね。
「惨めったらしくうずくまるのはやめろ!」と「頭を垂れて蹲え」の対比。
「判断が遅い!」と煉獄さんの判断の速さ。
鼓の鬼との闘いにおけるタイトルが「己を鼓舞せよ」。
などなど。考え過ぎかもしれませんが、「もしや」がふんだんに散りばめられていて中毒性が強いです。
⑧絵
やはり小並なのですが・・・本当に絵が麗しくてかっこよくて、絵になりますよね・・・。
ストーリーだけでなく、絵だけでも心が動かされるというか。
カラスが飛び立つ後ろ姿の表紙、累の登場シーンなどゾクゾクしました。
画集では扉絵や巻頭カットの構成や背景を先生自身が解説されていて、本当に面白いし先生の考察に感動します。
煉獄さんの表紙の由来(まっすぐな人なのでまっすぐな構図になった)を読んだけどちょっとうっ😢となったりします。
この画集、伊之助「爆誕」の由来なども分かって本当に読み応えがありました。
そのうち、カラーページを再現した愛蔵版が出ないかなぁ・・・。カラーをカラーで見たいなぁ。。
あ、あと、絵と言えば、女性も細すぎず程よく筋肉がついているところ、露出があっても健康的で造形美として見られるところも好きですねぇ。
⑨編集さんの力
ファンブックに鬼滅の刃の連載が始まるまでの道のりや始まってからのやり取りが書かれておりまして。
確かに超初期作品を読むと、「なんかすごい物を感じるけど確かに万人受けは厳しそう」という感じで(ド素人がほんとにすみません)、先生の才能を引き出しながら導いていかれたジャンプの編集さん凄いなぁ・・・とそこもまた感動しました。
初期の修行のシーンをもっと短くしてはと言われても、「普通の人はそんな簡単に強くならない」と言って貫いたというエピソードなどすごくいいです。
⑩家族愛・仲間との絆
鬼滅の刃が世代を超えて感動を呼ぶのは、やはり家族愛・仲間との絆という普遍のテーマをまっすぐに正面から描いているからだろうと思います。
自分自身はあまりきょうだいに仲良く優しくできなかったという負い目みたいなものがあり、禰豆子を真っすぐに愛する炭治郎が眩しく翻って胸が痛むのですが、、自分の息子達にはこんな風にお互いを大切に、思いやりながら生きていって欲しいなと思います。
⑪作家の姿勢
命削って漫画を書きながら、さらに随所にファンサービスが有り余っている吾峠呼世晴先生の姿に感動してしまいます(星野源みたいだな、とか)。
細かいところまで手を抜かないどころか細かい書き込みがいっぱいあって、本当に素晴らしいなと思います。
一人一人の髪や目の色も考え抜かれているきめ細かさとか。
炭焼き息子の炭治郎の手が荒れているところとか。
また、女性の読者が多いそうですが、絶妙に程よく「萌え」が供給されている気がしますね・・・!言ってしまった。
「てちてち」とか「おはぎ」とか、最高ですね。キメツ学園も楽しみでした。
どうにも止まりませんがいったんここで終わらせようと思います。
終わり(と言いつつ折に触れ出て来そうです)
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